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将棋備忘録
将棋の観戦、自戦記などの雑記。

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2009年12月30日(水)【2009年総括第3弾】2009自戦分析

2009年総括第3弾は自戦分析です。
昨年に続き、今年参加した一般棋戦でのデータを
まとめて、振り返りたいと思います。
去年のまとめ

【成績】
大会参加回数:13回
対局数   :57局
勝敗    :31勝22敗4千日手
勝率    :0.585
平均手数  :109.947

対局数は去年より増えて、50局の大台を突破。
6月以降は12局しか指せなかったが、
それでも過去最高局数を達成できたので、良しとしよう。
勝率は去年とほぼ同じ。
1年を通せば、調子が良かったように見えるが、
直近の大会では4大会連続トントンか負け越しのみ。
来年はまず早めに勝ち越しして、調子を取り戻したい。
あと偶然だろうけど、平均手数が去年と同じだったのには
びっくりした。

以下、戦型別分析。

【戦型別成績】

 振り飛車編
  向飛車  :2勝2敗
  三間飛車 :7勝1敗1千日手
  四間飛車 :2勝3敗
  中飛車  :7勝2敗
  相振飛車 :6勝8敗3千日手

 相振り飛車が負け越し。
 去年から課題にしているのだが、著しくない。
 原因は初手5六歩からの相振りで3戦全敗だったこと。
 まだまだ自分の中でこう指すというのが見えない形なので、
 もう少し試していきたい。
 その他では、去年に比べて、中飛車、三間飛車の成績が
 グッと上がったのは良かった。


 居飛車編
  対向飛車 :1勝0敗
 対三間飛車:1勝0敗
  対四間飛車:2勝0敗
 対中飛車 :0勝1敗
 矢倉   :0勝3敗
  角換わり :1勝0敗
  一手損角換わり:1勝1敗
 その他:1勝1敗

 矢倉の3連敗は挑戦した結果なので仕方がない。
 いきなり実戦投入は早すぎたか。
 次はもう少しネット対局などで慣れてから
 登板させてみたいと思う。
 対振り飛車の成績が良かったのは前年から続いている。
 相振りの成績が悪いので、相手が振り飛車党と
 わかっていたら、居飛車を採用するのは面白いかも。


以上で、本年の更新はこれにて終了。
みなさん、良いお年を~。
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2009年12月29日(火)【2009年総括第2弾】2009年購入将棋本の紹介

2009年総括第2弾は今年買った将棋の本の紹介です。
今年はたくさん買ったなあ・・。

今年買った将棋の本(2009年刊行)
とっておきの右玉 (マイコミ将棋BOOKS)
 →対振り飛車の左玉が面白かった。(表題無視の戦法だけど(笑))

角交換振り飛車 基礎編 (最強将棋21)
 →書評:角交換振り飛車【基礎編】

シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代
 →「観る将棋ファン」という将棋に対する新しい関わりを提唱した斬新な一冊。

戸辺流相振りなんでも三間飛車 (マイコミ将棋BOOKS)
 →三間飛車に絞っているのが、わかりやすくて良い。

勝ち続ける力
 →「勝つために忘れる」は耳に痛い。自分は過去の知識にとらわれがちだからなー。

角交換振り飛車 応用編 (最強将棋21)
 →書評:角交換振り飛車【応用編】

矢倉の急所〈2〉 (最強将棋21)
 →自分には難しすぎて、まだ読みかけ。よくまとまっているとは思う。

後手番一手損角換わり戦法 (スーパー将棋講座)
 →こちらも読みかけ。創元社の本にしては(失礼)、解説内容が詳しい。

永世竜王への軌跡
 →本年、No1は間違いなし。1800円で自戦解説10局、収録対局41局は文句なしのパフォーマンスだ。

鈴木大介の将棋 力戦相振り編
 →藤井新手が載っているという理由だけで購入(鈴木先生ゴメンナサイ)
  とはいえ、相中飛車、相三間飛車を詳しく解説している棋書は少ないんで、
  買う価値はあり。

マイコミ将棋BOOKS 遠山流中飛車持久戦ガイド
 →【書評】遠山流中飛車持久戦ガイド


今年買った将棋の本(2009年以前刊行)
とっておきの相穴熊 [マイコミ将棋BOOKS]
 →これで相穴熊の勝率が上がりました。

集中力 (角川oneテーマ21 (C-3))
 →集中力というより、勝負への心構えを鍛え直させていただいたと思う。

読みの技法 (最強将棋塾)
 →10年前の本だが、未だ色褪せない珠玉の名著。
  この局面でどういう方針をとれば良いかは、「イメージと読みの将棋観」に
  比べて、より詳しく述べている印象。

手筋の達人〈2〉振り飛車の手筋が満載 (MYCOM将棋文庫SP)
 →古本屋で発見。とりあえず確保。
 調子悪いときにざっと見て、勘を戻すのに使ってます。

真・石田伝説―石田流の秘法を伝授 (MYCOM将棋文庫)
 →古本屋で発見。とりあえず確保その2。
  立石流の項目は居飛車良しで終わっているのが素直で良い。

寄せが見える本 〈基礎編〉 (最強将棋レクチャーブックス (1))
 →【書評】寄せが見える本【基礎編】

寄せが見える本〈応用編〉
 →現在読書中。大学時代に読んでおけば良かったと再度後悔中。近日書評予定。

ナニワ流ワンパク中飛車 (マイコミ将棋BOOKS)
 →2年前の本だが、古さを感じない。先手中飛車はあまり研究が進んでいない証拠か。

全20冊!びっくりした・・。
去年までは多くても年間購入は5冊ぐらいが最高だったので。
最近は少し気になる変化があれば、とりあえず買ってしまうんですよね。
しかし、上記の本、3分の1は読みかけなので、
買い過ぎるのも考えものです。
来年は未読本があるときはもう少し熟慮して買おうと思います。

12月26日(土)【2009年総括第1弾】プレイバック2009_将棋備忘録版

2009年もあとわずか。
今回から、3~4回ぐらいに分けて、
今年の総括を書いてみようと思います。

第1弾の今回は、2009年に指された将棋のプロ公式戦で、
私がネット観戦、将棋雑誌、新聞観戦記などで見た将棋から
面白かったと思った10局のランキング。

ぶっちゃけ、将棋世界の人気企画「プレイバック〇〇〇〇」のパクリです(笑)
(ここ数年の将棋世界の企画で一番好きです)

以下、注意事項
・肩書きは対局当時
・選局はプロの公式戦に限る
・自分が振り飛車党なので、振り飛車の棋譜は贔屓して選んでいます。
・横歩取りの将棋はあまり好きではないので、評価は低いです。
・私は順位戦は朝日の新聞観戦記以外見ていないので、
A級以外は除外されます。

では行ってみましょう。

第10位:第40期新人王戦トーナメント
      里見香菜倉敷藤花ー稲葉陽四段


方々で話題となった、里見さんの対男性棋士初勝利の将棋。
相振り飛車で損とされている中飛車で、丹念に受けに回って勝ったのが印象に残る。

棋譜:2009年将棋世界6月号の稲葉四段の自戦記


第9位:第67期A級順位戦
      鈴木大介八段ー藤井猛九段


A級ラス前の降級戦線、生き残りをかけた戦い。
▲7六歩△3四歩▲7五歩に△3二飛の藤井新手から始まる相三間飛車。
序盤はまさに藤井ワールドで、藤井さんの独壇場。
しかし、負けられない鈴木八段の渾身の勝負手▲2四桂から混戦に。
最後は藤井九段が逃げ切ったが、鈴木八段の執念のこもった戦いぶりは
素晴らしかった。

余談であるが、後にこの序盤は「鈴木大介の将棋 力戦相振り編」で詳しく
解説されているので、興味のある方はぜひ。

棋譜:名人戦棋譜速報(有料)


第8位:第22期竜王戦第3局 
      森内俊之九段ー渡辺明竜王


記憶に新しい竜王戦から第三局を。
この将棋は82手目まではコピー将棋で、実際両者が指したのは22手。
個人的にはこういう将棋がタイトル戦で指されるのはどうなんだろうと思います。
しかし、封じ手の▲6八金右と△7九銀の2手には半端なく驚いたので、
ランクインさせました。

棋譜:第22期竜王戦中継
    2010年将棋世界1月号


第7位:第50期王位戦第7局 
      深浦康市王位ー木村一基八段

     
あまり好きではない横歩取りですが、3連敗後3連勝の第7局ということで、
選ばないわけにはいかない。
内容も横歩取りで入玉して勝ちきるのは珍しく、面白い終盤だった。
絶望的な状況をひっくり返した深浦王位の精神力に拍手。

棋譜:第50期王位戦
    2009年将棋世界12月号


第6位:第67期A級順位戦
      谷川浩司九段ー鈴木大介八段


負けた方がA級から落ちる鬼勝負。
谷川九段の▲9三桂成は話題になった。注目される将棋で魅せる一手を
繰り出すのはさすがの一言。
終盤、谷川九段が自玉頭に金銀をベタベタ並べていったのは、
今日は絶対に負けませんと谷川さんの声が聞こえてくるよう。

棋譜:2009年将棋世界5月号
    名人戦棋譜速報(有料)


ここからベスト5。かなり悩まされた・・。

第5位:第34期棋王戦第5局 
      佐藤康光棋王ー久保利明八段


第5位は棋王戦から久保さんのタイトル奪取局を選んだ。
ゴキゲン中飛車で、序盤の双方の工夫は面白い。
特に久保八段の端を狙った構想は絶品。
並の相手ならこれで参るところを、うまく切り返し、
混戦に持ち込んだ佐藤棋王も見事。
終盤は振り飛車側が負けやすそうな形だったが、
うまくまとめて久保八段の勝ち。
序盤から終盤まで見ごたえのある将棋だった。

棋譜:第35期棋王戦から「これまでの棋王戦」を参照
    2009年将棋世界6月号


第4位:第80期棋聖戦第4局
      羽生善治四冠ー木村一基八段


木村八段の2勝1敗で迎えた将棋。
この2人の将棋は、以前は羽生の攻め、木村の受けといった展開が多かった。
しかし、本局は目まぐるしく攻めと受けが入れ替わり、
形勢も何度も入れ替わる将棋で観戦していて、面白い将棋だった。

一手損角換わりの名局だったと思う。

棋譜:第80期棋聖戦
    2009年将棋世界9月号


いよいよベスト3。

第3位:第40期新人王戦 第1局 
      中村大地四段ー広瀬章人五段


第3位は新人王戦より、第1局の相穴熊の大熱戦を選んだ。
仕掛けたところでは、圧倒的に中村四段が良いと思っていたが、
そこは振り穴王子(笑)広瀬五段の独特な距離感で意外に難しい形勢。
ずっと微差で中村四段が良かったと思うが、1手の受け間違いで形勢逆転。
将棋は怖い。
劣勢に陥った中村四段だが、初めての大舞台、簡単には投げられない。

2009-12-26a.jpg

図の▲2五銀には感動した。
こうした頑張りは大学の団体戦を戦う後輩たちに見習ってほしいですね。

せっかくの大熱戦なのに、将棋世界で解説がなかったのは、残念。
中継の解説はなかなか詳しいので、そちらの方からぜひ見ていただきたい。

棋譜:新人王戦中継サイト
    2009年将棋世界12月号


第2位:第67期名人戦 第2局 
      羽生善治四冠ー郷田真隆九段


第2位は名人戦から第2局の相矢倉の熱闘を。
第3局の羽生4冠の逆転勝ちが目立つ名人戦でしたが、将棋の内容で言えば、
第2局が一番だと思っています。

2009-12-26c.jpg

図の仕掛けは今年1年の将棋で一番驚きました。一目無理そうなので。
でも意外に難しいのには2度びっくり。
このあと羽生さんの玉が9六までいって、見たこともない力戦に。
持ち時間が長い将棋ならではの、深く、均衡の取れた内容だったと思います。

棋譜:名人戦棋譜速報(有料)
    2009年将棋世界6月号


第1位:第34期棋王戦 第1局 
      佐藤康光棋王ー久保利明八段


第1位は棋王戦第1局。ゴキゲン中飛車対3七銀急戦の大熱戦。

2009-12-26b.jpg

この将棋のあとに図の▲5八金右を省略した▲3七銀急戦が流行している。
この将棋がそのきっかけを作ったと思うので、その点も評価して、1位に推した。

この後久保八段は美濃囲いではなく、7二金と囲う。
双方ともに工夫した序盤。
そして、力をタメて振り飛車が猛攻を仕掛け、居飛車はスレスレの受けを繰り返す。
非常にスリリングな将棋だった。

ゴキゲン中飛車が好きな自分にとって、とても楽しめた1局でした。

棋譜:第35期棋王戦から「これまでの棋王戦」を参照
    2009年将棋世界4月号(佐藤棋王の自戦記です。オススメ!)


総評:1~5位はどれを1位にするか、かなり迷いました。
   そのため、ざっと棋譜を並べ直して、そのタイミングの
   直感でランク付けしました。
   今やり直せばまた、違った結果になりそうです。
   かなり独断と偏見の入ったランキングになりましたが、
   タイトル戦の決着局ばかりの将棋世界とは一味違った
   ランキングになったと思います。
   どの将棋も熱戦ぞろいですので、並べたことがなかったという
   棋譜があれば、ぜひ一度並べてみていただきたいです。


最後に、こんな長い記事を読んでくださり、ありがとうございました。
   

おまけ:選外でしたが、気に入っている将棋
・棋王戦第4局 久保八弾ー佐藤棋王(棒銀の快勝譜) 
 →棋譜

・竜王戦挑戦者決定戦第2局 深浦王位ー森内九段(居飛車穴熊潰し) 
 →棋譜

・朝日オープン本戦1回戦 木村八段ー佐藤五段 千日手指し直し(大熱戦) 
 →棋譜


12月23日(水)4ヶ月ぶりの大会

久しぶりに将棋大会に行ってきました。
以下、振り返ります。
(左が自分)

1局目:三間穴熊 対 居飛車穴熊
作戦勝ちから、うまく指せて勝ち。

2局目:先手ゴキゲン中飛車 対 玉頭位取り
作戦勝ちだったが、中盤でミスを続け敗勢に。
しかし終盤、相手がミスを続け、また逆転し勝勢で迎えた第1図。

2009-12-23a.jpg

ここで▲2四歩で勝ちが読み筋だったが、詰めろじゃないのが気に入らず、
本譜は▲4三飛成り!?
当然△同銀直で、詰みがない。ひどい落手だったが、幸いまだ難しく、なんとか勝ち。

3局目:向かい飛車 対 右銀急戦
図は中盤。△3二飛と指した局面。

2009-12-23b.jpg

▲2四歩には△3四飛~△2四飛で捌ける予定。
しかし、本譜は▲3三桂成!△同桂▲2四歩で
逆にうまく捌かれてしまった。
以下勝負どころ無く負け。

4局目:相振り飛車(中飛車対三間)
鈴木八段の講座の6六銀型を試してみた。
パワー中飛車(将棋世界講座)のまとめ

しかし、あまりうまくいかず、大作戦負け。
泣く泣く1歩損を甘受してひたすら辛抱する展開。
その辛抱が実り、逆転したと思われたのが第3図。

2009-12-23d.jpg

△5六歩は打った歩で、これを全く読んでなかった。
(5七飛成りだと思っていた。)
秒読みの中、慌てて▲6五銀の大悪手を指してしまい、
△5五飛で負けにしてしまった。
後で考えてみると、第3図では▲6六桂だったか。
△5五飛なら▲3三飛成りから▲7四歩でどうか?
うーん。よく分からない。
しかし、せめて▲6五銀よりましな手を指したかった。
以下、粘り及ばず負け。

結果、2勝2敗。
2局目と4局目の終盤は悔いが残るが、久しぶりの大会にしては
そこそこ指せていたように思う。
来週、今年最後の大会出場を予定しているので、
今日より良い将棋が指せるようがんばりたい。



12月19日(土)【書評】寄せが見える本【基礎編】

寄せが見える本 〈基礎編〉 (最強将棋レクチャーブックス (1))寄せが見える本 〈基礎編〉 (最強将棋レクチャーブックス (1))
(2004/04/21)
森 けい二

商品詳細を見る


5年前の本ではあるが、先日購入して、一気に読破した。
一読して、当時買っておけば良かったと後悔。
これはお勧めです。

「終盤の魔術師」こと森けい二九段の必至問題集。
(オンリー必至です!ご注意を)
【基礎編】ということで、対象は級位者~初段。
構成はレベル1~3の3章構成で、
各章の最初に予習問題が並べられ(約18問)、
その後1問ごとに詳しい解説が入り、
章の最後でまとめ的な練習問題(各8問)となっている。

解説は1問につき5~6ページ程とっていて、非常に丁寧。
加えて、ためになる終盤の考え方が随所に書かれている。
例えば
「必死をかけるには2つ以上の詰み筋を持つのがコツ」
「とりあえずの王手は慎むべき」
「正しい攻めを形で覚えてしまい、その形に近づけるように
 中終盤を戦う」
などなど、級位者には必須の考え方が満載。
自分は問題自体は8割方正解できたが、
意外にわかっていなかったなあと思うことが多く、
自分の基礎力を補完できて良かった。

最近はプロの流行している戦法書が多く出版されていますが、
アマチュアが実力を向上するには、こうした本に書かれていることの方が
大事だと思う。
四間飛車や中飛車は似たような本が多く出ているのだから、
終盤の本もどんどん出版して良いのではないだろうか?

お勧め度
★★★★★

12月13日(日)四間飛車対棒銀 1一香+6三金型の攻防(その2)

四間飛車対棒銀 1一香+6三金型の攻防(その1)の続き

2009-12-13b.jpg

前回は第1図で△5四金と上がる順を調べたが、
今回は△4三銀▲3二飛成と指す順を調べる。

第1図以下
△4三銀 ▲3二飛成 △同 銀 ▲4四歩 △4九飛 ▲3一飛
△3三銀 ▲4三歩成 △2六角 ▲2一飛成(第2図)

2009-12-13a.jpg

第2図は振り飛車側を先手番にして、△1三香が入れば、
2000年の竜王戦第5局藤井ー羽生戦と同一局面。
この将棋は振り飛車良しだったが、藤井先生の疑問手で羽生勝ち。
それぐらいきわどい局面で、今回は1一香型なので、居飛車良しになるはず。

第2図以下
△4三飛成 ▲1一龍 △4二銀 ▲9五歩 △同 歩 ▲9三歩
△同 香 ▲8六桂 △8五銀 ▲7七桂 △8六銀 ▲同 歩(第3図)

2009-12-13c.jpg

ざっと一例を進めてみたが、端攻めが厳しい。
次は▲9四歩~▲8五銀が早いし、△4九龍の攻め合いは得した香を
6九に打っておけば良い。

2回に分けて調べてみたが、やはり1一香+6三金型は少し振り飛車苦しいと思う。
しかし、居飛車側がこれを実戦で受けたら、1一香型はこちらが良くなるはずと
力んでしまいそうだ。
時間の短いアマチュアの将棋では、結構有力な指し方だと思う。
先入観にとらわれない後輩の姿勢は見習わないといけませんね。

12月12日(土)四間飛車対棒銀 1一香+6三金型の攻防(その1)

将棋部の後輩のブログ→将棋万事ケセラセラ 12月8日の活動
で取り上げられた四間飛車の棒銀対策について。

2009-12-12a.jpg

1一香型+6三金型で待つのは、なかなか見かけない指し方。
棒銀に対しては香車を上がるのが常識となっているが、
6三の金で5五歩から抑えこむのがこの指し方の狙い。

第1図以下
▲3四歩 △同 銀 ▲4五歩 △5五歩 ▲同 角
△5四金 ▲8八角 △4五金(第2図)

2009-12-12b.jpg

部員の解説では第2図で先手面白くないが結論。
ぱっと見、飛角金銀全てが重く、ほとんどの振り飛車党は
考えずに切り捨てそうな図ですが、居飛車側から見ると、
意外に難しくてびっくりしました。

第2図での対策を色々と考えてみましたが、以下のような手順でどうだろうか?

第2図以下▲4二歩 △5一金 ▲2四歩 △同 歩 ▲2二歩(第3図)

2009-12-12c.jpg

以下 A.△3七歩には▲同銀△2二飛▲4六銀
   B.△1三桂には▲2一歩成りで1一香型がたたる。

戻って▲4二歩に対して△3七歩は▲同銀△4二飛で
▲4六銀や▲2八飛ぐらいで指せそう。

こうした変化を見ると、6二の角が全く使えていないので、
後手が良くするのは大変だと思う。

後輩向けに解説すると、
そもそも第1図以下の変化途中、△5四金のところで、
△4三銀▲3五銀△5四金▲8八角△4五金(参考図)とするのが、
△4五金が上手くいく定跡です。

2009-12-12e.jpg

参考図は次に3七歩から銀得しにいく狙いがあります。
しかし、第2図は次にはっきりした狙いがありません。
基本的に中盤では次に何か狙いのある手を選ぶように心がけるべきだと思います。

次回のエントリーでは第1図以下
▲3四歩 △同 銀 ▲4五歩 △5五歩 ▲同 角 △4三銀  
▲3二飛成の手順について考えてみたい。

12月8日(火)第17期倉敷藤花戦第1局考察

昨日、今日とアクセスカウンタ数が大幅に増えていて、びっくり!
いきなりどうしてだ?と調べてみたところ、
将棋ブログでは超有名な
ものぐさ将棋観戦ブログさんに紹介されていました。
いやーこんな有名なブログの方に紹介されるなんて恐縮です。
あとtwitterで紹介されていたのも大きかった模様。
みなさん、ありがとうございます。
私の駄文が少しでも参考になったのなら幸いです。


さて、今回は今月の将棋世界から、
倉敷藤花戦第1局里見ー中村戦についての考察です。
中継サイトの棋譜には解説がなかったので、将棋世界を楽しみにしていたのですが・・。
(中継サイトはこちら→大山名人杯倉敷藤花戦

序盤、里見さんが機敏に動き、有利になって迎えた第1図。
2009-12-08a.jpg

ここで本譜は▲3三歩から▲4一角。
しかし、作った馬があまり利いておらず、端攻めを喰らって先手不利に。
代えて、単に▲4一角が解説されていますが、これは有利を自覚している
先手が選ぶ順ではないとあります。
この辺で先手の何が悪かったのか、決定的なことは全く言及されていなかったので、
少し考えてみました。

私の代替案は第1図で▲6四歩。
△同 歩なら▲5五銀で王手飛車一発狙い(笑)

さすがにそうはならないので、想定手順としては
第1図以下
▲6四歩 △5六歩 ▲5五歩 △同 銀 ▲6三歩成 △同金左
▲5五銀 △同 角 (第2図)

2009-12-08b.jpg

歩で取れそうだった銀を交換させ、眠っていた角まで捌かせるので、冴えない手順です。
しかし第2図で▲4五角ぐらいで勝てないだろうか?
他には▲6四歩(角や飛で取れば▲6五銀)みたいな手段もあって結構指せる気がします。

ただ、手順中どこかで後手から△3七歩を打つ手があるので、難しい。


戻って第1図ではこれまた冴えないが▲3七歩と打って、我慢する手もあるだろうか。
うーん、わからない。自分の棋力でははっきりとした結論が出せません・・。

女流の将棋はページ数に限りがあるみたいなので、大変だとは思いますが、
もっと充実した解説を望みたいですね。

12月6日(日) 【書評】遠山流中飛車持久戦ガイド

12月ですね。今年も後1ヶ月。今年は後半あまり将棋指さなかったので、
今月ぐらいは久々に将棋大会とか出たいですね。
あと24名人戦も久しぶりに出ようかなあ・・。

さて、今回の記事は書評です。

マイコミ将棋BOOKS 遠山流中飛車持久戦ガイドマイコミ将棋BOOKS 遠山流中飛車持久戦ガイド
(2009/11/17)
遠山 雄亮

商品詳細を見る


ここ数年、出版の多い中飛車本の中で、持久戦に特化した珍しい本。
著者は独特な感覚の遠山四段。
全5章構成、順に感想を述べてみます。

第1章 「先手中飛車 5筋&角交換編」
先手中飛車の気持ちの良い攻め筋が満載。
何度も似た筋が出るので、理解しやすい。

第2章 「先手中飛車 5筋交換編」
対居飛車穴熊で速攻で仕掛ける順と美濃と穴熊それぞれでじっくりいく
3タイプについて解説。
速攻で仕掛ける順は他の本などでも良く解説されているので、
あまり目新しいものはない。
じっくり行くタイプは、アマチュア向きの割に類書が少ないので参考になった。

第3章 「先手中飛車 5筋位取り編」
居飛車の5筋位取らせ穴熊の解説。
アマチュア有段者でおじさん相手だと多い戦型なので、参考になる。
中飛車側が袖飛車にする対策が中心。この優秀性が良くわかった。
後手番で袖飛車穴熊が良く指されるのはこの先手番での良いイメージがあるからか。

第4章 「後手ゴキゲン中飛車 5筋位取り編」
この本の一番注目項がここでしょう。
後手ゴキゲン中飛車に対する居飛車穴熊。プロ間で流行っている形です。
後手の袖飛車に対する居飛車の打開策は参考になった。
その他、色々な対策が載っている。
嬉しかったのが、以前本ブログのエントリーに書いていた
4五位取りが解説されていること。
11月6日(金)ゴキゲン対穴熊
自分の感性もまだまだ捨てたもんではないと自信になった。

第5章 「後手ゴキゲン中飛車 角交換編」
丸山ワクチンに対する遠山流7二金型の解説。
銀冠が優秀で、見なくなった形であるが、
変化球として覚えて損はなさそう。

第6章 「自戦記編」
対丸山ワクチン1局と対居飛車穴熊を先後1局ずつの計3局。
対丸山ワクチンは6二玉型だったが、せっかくだから
定跡解説している7二金型の実戦を見てみたかった。


総論
対象は2級~アマ二・三段ぐらい。
級位者はある程度他の本で中飛車の定跡を知らないと厳しい。
有段者は対居飛車穴熊などに困っていたら迷わず買い。
全体的に振り飛車が優勢な変化が多いので、居飛車党は
本を読んで自分なりにアレンジして吸収する力がないと読むのは辛いかも。
ただ、第4章の居飛車穴熊からの仕掛けは一度は見ておく価値はあります。

あと各章のまとめが良かった。
攻め好きな方はこっちの作戦、生粋の振り飛車党にはこっちといったように、
アマチュアの人が指すとしたらどれを選ぶと良いかのアドバイスをしてくれる。

万人にはオススメできないが、よくまとまった良書だと思います。

お勧め度:★★★★☆

プロフィール

ynug01

Author:ynug01

・社会人3年生    
・将棋倶楽部24   :三~四段
・アマ連レーティング:二段

・将棋倶楽部24HN  :ynug01

・指す戦法     
 振り飛車全般
 居飛車も勉強中

好きな棋士 :藤井九段
好きな駒  :歩

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