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将棋備忘録
将棋の観戦、自戦記などの雑記。

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2009年12月30日(水)【2009年総括第3弾】2009自戦分析

2009年総括第3弾は自戦分析です。
昨年に続き、今年参加した一般棋戦でのデータを
まとめて、振り返りたいと思います。
去年のまとめ

【成績】
大会参加回数:13回
対局数   :57局
勝敗    :31勝22敗4千日手
勝率    :0.585
平均手数  :109.947

対局数は去年より増えて、50局の大台を突破。
6月以降は12局しか指せなかったが、
それでも過去最高局数を達成できたので、良しとしよう。
勝率は去年とほぼ同じ。
1年を通せば、調子が良かったように見えるが、
直近の大会では4大会連続トントンか負け越しのみ。
来年はまず早めに勝ち越しして、調子を取り戻したい。
あと偶然だろうけど、平均手数が去年と同じだったのには
びっくりした。

以下、戦型別分析。

【戦型別成績】

 振り飛車編
  向飛車  :2勝2敗
  三間飛車 :7勝1敗1千日手
  四間飛車 :2勝3敗
  中飛車  :7勝2敗
  相振飛車 :6勝8敗3千日手

 相振り飛車が負け越し。
 去年から課題にしているのだが、著しくない。
 原因は初手5六歩からの相振りで3戦全敗だったこと。
 まだまだ自分の中でこう指すというのが見えない形なので、
 もう少し試していきたい。
 その他では、去年に比べて、中飛車、三間飛車の成績が
 グッと上がったのは良かった。


 居飛車編
  対向飛車 :1勝0敗
 対三間飛車:1勝0敗
  対四間飛車:2勝0敗
 対中飛車 :0勝1敗
 矢倉   :0勝3敗
  角換わり :1勝0敗
  一手損角換わり:1勝1敗
 その他:1勝1敗

 矢倉の3連敗は挑戦した結果なので仕方がない。
 いきなり実戦投入は早すぎたか。
 次はもう少しネット対局などで慣れてから
 登板させてみたいと思う。
 対振り飛車の成績が良かったのは前年から続いている。
 相振りの成績が悪いので、相手が振り飛車党と
 わかっていたら、居飛車を採用するのは面白いかも。


以上で、本年の更新はこれにて終了。
みなさん、良いお年を~。
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2009年12月29日(火)【2009年総括第2弾】2009年購入将棋本の紹介

2009年総括第2弾は今年買った将棋の本の紹介です。
今年はたくさん買ったなあ・・。

今年買った将棋の本(2009年刊行)
とっておきの右玉 (マイコミ将棋BOOKS)
 →対振り飛車の左玉が面白かった。(表題無視の戦法だけど(笑))

角交換振り飛車 基礎編 (最強将棋21)
 →書評:角交換振り飛車【基礎編】

シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代
 →「観る将棋ファン」という将棋に対する新しい関わりを提唱した斬新な一冊。

戸辺流相振りなんでも三間飛車 (マイコミ将棋BOOKS)
 →三間飛車に絞っているのが、わかりやすくて良い。

勝ち続ける力
 →「勝つために忘れる」は耳に痛い。自分は過去の知識にとらわれがちだからなー。

角交換振り飛車 応用編 (最強将棋21)
 →書評:角交換振り飛車【応用編】

矢倉の急所〈2〉 (最強将棋21)
 →自分には難しすぎて、まだ読みかけ。よくまとまっているとは思う。

後手番一手損角換わり戦法 (スーパー将棋講座)
 →こちらも読みかけ。創元社の本にしては(失礼)、解説内容が詳しい。

永世竜王への軌跡
 →本年、No1は間違いなし。1800円で自戦解説10局、収録対局41局は文句なしのパフォーマンスだ。

鈴木大介の将棋 力戦相振り編
 →藤井新手が載っているという理由だけで購入(鈴木先生ゴメンナサイ)
  とはいえ、相中飛車、相三間飛車を詳しく解説している棋書は少ないんで、
  買う価値はあり。

マイコミ将棋BOOKS 遠山流中飛車持久戦ガイド
 →【書評】遠山流中飛車持久戦ガイド


今年買った将棋の本(2009年以前刊行)
とっておきの相穴熊 [マイコミ将棋BOOKS]
 →これで相穴熊の勝率が上がりました。

集中力 (角川oneテーマ21 (C-3))
 →集中力というより、勝負への心構えを鍛え直させていただいたと思う。

読みの技法 (最強将棋塾)
 →10年前の本だが、未だ色褪せない珠玉の名著。
  この局面でどういう方針をとれば良いかは、「イメージと読みの将棋観」に
  比べて、より詳しく述べている印象。

手筋の達人〈2〉振り飛車の手筋が満載 (MYCOM将棋文庫SP)
 →古本屋で発見。とりあえず確保。
 調子悪いときにざっと見て、勘を戻すのに使ってます。

真・石田伝説―石田流の秘法を伝授 (MYCOM将棋文庫)
 →古本屋で発見。とりあえず確保その2。
  立石流の項目は居飛車良しで終わっているのが素直で良い。

寄せが見える本 〈基礎編〉 (最強将棋レクチャーブックス (1))
 →【書評】寄せが見える本【基礎編】

寄せが見える本〈応用編〉
 →現在読書中。大学時代に読んでおけば良かったと再度後悔中。近日書評予定。

ナニワ流ワンパク中飛車 (マイコミ将棋BOOKS)
 →2年前の本だが、古さを感じない。先手中飛車はあまり研究が進んでいない証拠か。

全20冊!びっくりした・・。
去年までは多くても年間購入は5冊ぐらいが最高だったので。
最近は少し気になる変化があれば、とりあえず買ってしまうんですよね。
しかし、上記の本、3分の1は読みかけなので、
買い過ぎるのも考えものです。
来年は未読本があるときはもう少し熟慮して買おうと思います。

12月26日(土)【2009年総括第1弾】プレイバック2009_将棋備忘録版

2009年もあとわずか。
今回から、3~4回ぐらいに分けて、
今年の総括を書いてみようと思います。

第1弾の今回は、2009年に指された将棋のプロ公式戦で、
私がネット観戦、将棋雑誌、新聞観戦記などで見た将棋から
面白かったと思った10局のランキング。

ぶっちゃけ、将棋世界の人気企画「プレイバック〇〇〇〇」のパクリです(笑)
(ここ数年の将棋世界の企画で一番好きです)

以下、注意事項
・肩書きは対局当時
・選局はプロの公式戦に限る
・自分が振り飛車党なので、振り飛車の棋譜は贔屓して選んでいます。
・横歩取りの将棋はあまり好きではないので、評価は低いです。
・私は順位戦は朝日の新聞観戦記以外見ていないので、
A級以外は除外されます。

では行ってみましょう。

第10位:第40期新人王戦トーナメント
      里見香菜倉敷藤花ー稲葉陽四段


方々で話題となった、里見さんの対男性棋士初勝利の将棋。
相振り飛車で損とされている中飛車で、丹念に受けに回って勝ったのが印象に残る。

棋譜:2009年将棋世界6月号の稲葉四段の自戦記


第9位:第67期A級順位戦
      鈴木大介八段ー藤井猛九段


A級ラス前の降級戦線、生き残りをかけた戦い。
▲7六歩△3四歩▲7五歩に△3二飛の藤井新手から始まる相三間飛車。
序盤はまさに藤井ワールドで、藤井さんの独壇場。
しかし、負けられない鈴木八段の渾身の勝負手▲2四桂から混戦に。
最後は藤井九段が逃げ切ったが、鈴木八段の執念のこもった戦いぶりは
素晴らしかった。

余談であるが、後にこの序盤は「鈴木大介の将棋 力戦相振り編」で詳しく
解説されているので、興味のある方はぜひ。

棋譜:名人戦棋譜速報(有料)


第8位:第22期竜王戦第3局 
      森内俊之九段ー渡辺明竜王


記憶に新しい竜王戦から第三局を。
この将棋は82手目まではコピー将棋で、実際両者が指したのは22手。
個人的にはこういう将棋がタイトル戦で指されるのはどうなんだろうと思います。
しかし、封じ手の▲6八金右と△7九銀の2手には半端なく驚いたので、
ランクインさせました。

棋譜:第22期竜王戦中継
    2010年将棋世界1月号


第7位:第50期王位戦第7局 
      深浦康市王位ー木村一基八段

     
あまり好きではない横歩取りですが、3連敗後3連勝の第7局ということで、
選ばないわけにはいかない。
内容も横歩取りで入玉して勝ちきるのは珍しく、面白い終盤だった。
絶望的な状況をひっくり返した深浦王位の精神力に拍手。

棋譜:第50期王位戦
    2009年将棋世界12月号


第6位:第67期A級順位戦
      谷川浩司九段ー鈴木大介八段


負けた方がA級から落ちる鬼勝負。
谷川九段の▲9三桂成は話題になった。注目される将棋で魅せる一手を
繰り出すのはさすがの一言。
終盤、谷川九段が自玉頭に金銀をベタベタ並べていったのは、
今日は絶対に負けませんと谷川さんの声が聞こえてくるよう。

棋譜:2009年将棋世界5月号
    名人戦棋譜速報(有料)


ここからベスト5。かなり悩まされた・・。

第5位:第34期棋王戦第5局 
      佐藤康光棋王ー久保利明八段


第5位は棋王戦から久保さんのタイトル奪取局を選んだ。
ゴキゲン中飛車で、序盤の双方の工夫は面白い。
特に久保八段の端を狙った構想は絶品。
並の相手ならこれで参るところを、うまく切り返し、
混戦に持ち込んだ佐藤棋王も見事。
終盤は振り飛車側が負けやすそうな形だったが、
うまくまとめて久保八段の勝ち。
序盤から終盤まで見ごたえのある将棋だった。

棋譜:第35期棋王戦から「これまでの棋王戦」を参照
    2009年将棋世界6月号


第4位:第80期棋聖戦第4局
      羽生善治四冠ー木村一基八段


木村八段の2勝1敗で迎えた将棋。
この2人の将棋は、以前は羽生の攻め、木村の受けといった展開が多かった。
しかし、本局は目まぐるしく攻めと受けが入れ替わり、
形勢も何度も入れ替わる将棋で観戦していて、面白い将棋だった。

一手損角換わりの名局だったと思う。

棋譜:第80期棋聖戦
    2009年将棋世界9月号


いよいよベスト3。

第3位:第40期新人王戦 第1局 
      中村大地四段ー広瀬章人五段


第3位は新人王戦より、第1局の相穴熊の大熱戦を選んだ。
仕掛けたところでは、圧倒的に中村四段が良いと思っていたが、
そこは振り穴王子(笑)広瀬五段の独特な距離感で意外に難しい形勢。
ずっと微差で中村四段が良かったと思うが、1手の受け間違いで形勢逆転。
将棋は怖い。
劣勢に陥った中村四段だが、初めての大舞台、簡単には投げられない。

2009-12-26a.jpg

図の▲2五銀には感動した。
こうした頑張りは大学の団体戦を戦う後輩たちに見習ってほしいですね。

せっかくの大熱戦なのに、将棋世界で解説がなかったのは、残念。
中継の解説はなかなか詳しいので、そちらの方からぜひ見ていただきたい。

棋譜:新人王戦中継サイト
    2009年将棋世界12月号


第2位:第67期名人戦 第2局 
      羽生善治四冠ー郷田真隆九段


第2位は名人戦から第2局の相矢倉の熱闘を。
第3局の羽生4冠の逆転勝ちが目立つ名人戦でしたが、将棋の内容で言えば、
第2局が一番だと思っています。

2009-12-26c.jpg

図の仕掛けは今年1年の将棋で一番驚きました。一目無理そうなので。
でも意外に難しいのには2度びっくり。
このあと羽生さんの玉が9六までいって、見たこともない力戦に。
持ち時間が長い将棋ならではの、深く、均衡の取れた内容だったと思います。

棋譜:名人戦棋譜速報(有料)
    2009年将棋世界6月号


第1位:第34期棋王戦 第1局 
      佐藤康光棋王ー久保利明八段


第1位は棋王戦第1局。ゴキゲン中飛車対3七銀急戦の大熱戦。

2009-12-26b.jpg

この将棋のあとに図の▲5八金右を省略した▲3七銀急戦が流行している。
この将棋がそのきっかけを作ったと思うので、その点も評価して、1位に推した。

この後久保八段は美濃囲いではなく、7二金と囲う。
双方ともに工夫した序盤。
そして、力をタメて振り飛車が猛攻を仕掛け、居飛車はスレスレの受けを繰り返す。
非常にスリリングな将棋だった。

ゴキゲン中飛車が好きな自分にとって、とても楽しめた1局でした。

棋譜:第35期棋王戦から「これまでの棋王戦」を参照
    2009年将棋世界4月号(佐藤棋王の自戦記です。オススメ!)


総評:1~5位はどれを1位にするか、かなり迷いました。
   そのため、ざっと棋譜を並べ直して、そのタイミングの
   直感でランク付けしました。
   今やり直せばまた、違った結果になりそうです。
   かなり独断と偏見の入ったランキングになりましたが、
   タイトル戦の決着局ばかりの将棋世界とは一味違った
   ランキングになったと思います。
   どの将棋も熱戦ぞろいですので、並べたことがなかったという
   棋譜があれば、ぜひ一度並べてみていただきたいです。


最後に、こんな長い記事を読んでくださり、ありがとうございました。
   

おまけ:選外でしたが、気に入っている将棋
・棋王戦第4局 久保八弾ー佐藤棋王(棒銀の快勝譜) 
 →棋譜

・竜王戦挑戦者決定戦第2局 深浦王位ー森内九段(居飛車穴熊潰し) 
 →棋譜

・朝日オープン本戦1回戦 木村八段ー佐藤五段 千日手指し直し(大熱戦) 
 →棋譜


プロフィール

ynug01

Author:ynug01

・社会人3年生    
・将棋倶楽部24   :三~四段
・アマ連レーティング:二段

・将棋倶楽部24HN  :ynug01

・指す戦法     
 振り飛車全般
 居飛車も勉強中

好きな棋士 :藤井九段
好きな駒  :歩

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