朝日杯将棋オープントーナメント
持ち時間が短時間だからか、ゴキゲン中飛車の採用が多く、勉強になった。
特に目を引いたのは穴熊に組む対策。
11月4日の丸山ー藤井、谷川ー阿部そして、11月5日の井上ー豊島と
第1図のように穴熊に組む将棋が3局出現した。

結果は居飛車側の2勝1敗で、唯一勝った井上ー豊島戦も途中までは居飛車が良かったようだ。
個人的には第1図のように後手側が穴熊+6四銀型に組むのは疑問に思う。
理由1.5筋の位が活きていない。
理由2.先手だけ桂を活用できる含みがある。
1については先手の角の動きを制限している利点は残っているのだが、
後手の角も自由度が低いので、相殺されてしまっている。
また、銀冠から端を狙うのは有力だと思っていたのだが、谷川ー阿部戦で
居飛車側が完勝している。
ではどうするか?
具体的には第2図のように4筋に位を取りにいくのはどうだろうか。

ここでポイントなのが5三銀で保留している点。
5四銀型にしてから4筋位取り〜4二飛は8六角の筋があるので、
6四歩を突かなければならない。
それに比べれば一手速いというわけだ。
第2図以下は4四銀3六歩5三銀と動いていけば、そこそこ指せそう。
第2図に至るまでに4六歩〜4七銀の場合は4筋のあたりは強くなるし、
穴熊を組んでいる最中なのでバランスを取るのが大変そう。
結論としては第2図のように戦って後手面白そう。
しかし、A級順位戦などでもゴキゲン側は穴熊で対抗しているので、
美濃囲い系は不満な結論が出ているのかもしれない。
将棋世界の勝又先生の講座で解説が出ることを期待したい。




