将棋備忘録
将棋の観戦、自戦記などの雑記。

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6月11日(金)普通の四間穴熊で羽生撃破!広瀬初挑戦

久々更新。
最近は将棋以外のことをやることが多かったので、放置気味でした。
まあ最近は気が向いたら書くスタンスなので、今後も少し不定期気味な
更新になると思います。

さて、本日の中継より。
第51期王位戦中継サイト

広瀬五段、タイトル戦初出場おめでとうございます!
最近の羽生名人の充実ぶりから、羽生さんの期待勝率8割ぐらいだと思っていましたが、
完勝といえる内容で広瀬五段が勝ちました。

将棋の内容の方はプロでは珍しい先手四間穴熊。

さすが穴熊のプロらしく、3四の垂れ歩、4筋の位と穴熊の本に書いてあるポイントを
いとも簡単に実現。
そして、第1図の▲5八飛が控え室のプロもうなった構想。

2010-06-11a.jpg

普通は▲3八飛のところを5筋からいくのは浮かばない。
普通あっちもこっちも得をしようとすると、瓦解するものだが、
広瀬さんは成立するときっちり目算があったんでしょうね。
羽生さんはこの辺りの指し回しに翻弄されてしまったのではないだろうか?

作戦家の深浦王位を突き崩すのは大変だと思いますが、
若さの勢いでいい将棋を見せてくれることを期待します。



とっておきの相穴熊 [マイコミ将棋BOOKS]とっておきの相穴熊 [マイコミ将棋BOOKS]
(2007/10/23)
広瀬 章人遠藤 正樹

商品詳細を見る

広瀬五段の初単行本。
アマ強豪の遠藤さんとの対談形式での相穴熊解説本。
広瀬さんの穴熊観が非常によくわかります。
王位戦開幕前の予習に是非。
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5月2日(日)【書評】消えた戦法の謎

消えた戦法の謎―あの流行形はどこに!? (MYCOM将棋文庫)消えた戦法の謎―あの流行形はどこに!? (MYCOM将棋文庫)
(2003/05)
勝又 清和

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最新戦法の謎」で一躍有名になった勝又教授の初の著書。

将棋関係のネットで絶賛されていたので、いつか読みたいと思っていました。
しかし、この本を知った時点では絶版。
Amazonでは中古でしか取り扱っていません。
そんな折、週刊将棋で万能書店というサイトを知りました。
こちらのサイトでは絶版された本をデータで保管しており、注文を受けたら
データをもとに、製本してお届けしてくれるというサービスのようです。
こちらで消えた戦法の謎を取り扱っていると知り、
送料込みで2499円だったので、購入決定。
万能書店・書籍詳細「消えた戦法の謎」

1週間で届きました。
当然ですが、非常に綺麗です。

IMG_1809.jpgIMG_1812.jpg

Amazonなどの中古物は状態がどうなっているか気にしなければいけませんが、
こちらはその点は全くありません。
あまり数は多くありませんが、「消えた戦法の謎」以外も
将棋の本を取り扱っているので、
一度サイトを覗いてみてはいかがでしょうか。

あと絶版物を扱うというのでは、こちらの方が有名でしょうか。
復刊ドットコム
こっちは利用したことがありませんが、将棋の本は多く扱われているようです。


さて、前置きが長くなりましたが、書評にいってみましょう。
目次は以下。


目次
第1章 矢倉編
第2章 振り飛車編
第3章 角換わり編
第4章 相掛かり編
第5章 消えた戦法その後



いつも通り、章ごとに感想を述べていきます。

・1章 矢倉編
 前半は先手スズメ刺しから始まる矢倉の変遷。
 先手スズメ刺し
 →有力な対策に棒銀登場
 →相手が棒銀で来たら▲2九飛戦法にスイッチ
 →▲2九飛戦法できたら後手は待つ
 →▲2九飛戦法は攻撃力無いので、先手不満。
 →▲2九飛戦法が廃れる
 →▲2九飛戦法から「相手の手を見て自分の手を決める思想」を受け継ぎ
  森下システム登場
 →有力な対策に後手スズメ刺しが登場

 先手スズメ刺し~後手スズメ刺しで帰結する流れが面白すぎる。
 
 後半は後手矢倉急戦。
 ・米長流急戦・中原流急戦・6二飛戦法・矢倉中飛車の4つの解説。
 中原流急戦・6二飛戦法は知らなかった。
 これらは全て「変わりゆく現代将棋」で解説されているので、
 事前に概要を知れたのは良かったです。

・2章 振り飛車編
 ゴキゲン中飛車が後手5二飛戦法とついているのは時代を感じる。
(当時はまだ近藤さんはデビュー前)
 この項は各戦法はあまりリンクしていないので、矢倉に比べて
 流れは掴みづらい。
 ただ、各戦法「居飛車穴熊」の影響があるのは現代と共通で、
 理解はしやすいと思う。
 個人的にはツノ銀中飛車の急戦の変化が面白かった。
 加藤一二三先生の中飛車に対して5五歩!の仕掛けは素晴らしいので
 一見の価値あり。

・3章 角換わり編
 先手角換わり棒銀・先手早繰り銀・筋違い角の解説
 どれも現在のプロ将棋では見られない将棋ばかり。
 棒銀と早繰り銀は一手損角換わりで似た形は見られるが、
 変化はかなり違っていて、一手でここまで変わるのかと
 びっくりさせられる。
 この辺の違いをまとめたら1冊の本にできそうだ。
 読んでみたいけど需要は無いかなあ。

 筋違い角がプロでそこそこ指されていたのは意外。
「イメージと読みの将棋観」ではトップ棋士たちからかなり
 酷評されていたので。
 時代の流れを感じますね。

・4章 相掛かり編
相掛かり編とあるが、横歩取り(4五角・2三歩)も取り上げられている。
個人的にこの2つの戦法は興味が無いので、流し読みです(ゴメンナサイ)
中原・谷川・羽生の名前がかなり目立つのが印象に残る。
これらの戦法には時代を作る人にとって惹かれる要素が
きっとあるんでしょうね。

・5章
こちらは文庫版刊行の際に追加された章。
森下システムの復活、ゴキゲン中飛車の登場などが書かれている。

総評
 私が将棋を始める以前の話ばかりだったので、非常に新鮮に読めた。
 各章の感想では触れなかったが、「最新戦法の謎」と同様、
 棋士へのインタビューはもちろん行われていて非常に面白い。
 不満点をあげるとしたら、図面と文字数のバランスが良くなく
 読みづらいページがあったこと。
 これは文庫版だからということもあるかもしれない。

 著者の後書きにあるように、勝つための役に立つ本ではない。
 しかし、現在の戦法を作ってきた流れを知る上での
 貴重な資料であることは間違いない。
 ぜひ読んで欲しい一冊です。


お勧め度:★★★★☆

5月2日(日)ゴキゲン穴熊・うまい対応

先週の金曜日に大学の部活に参加してきました。
そこで指した将棋が今回の題材。

私のゴキゲン中飛車に後輩の居飛車穴熊。
普通にやるのは面白くないと思い、良くある袖飛車ではなく、
遠山本に載っている△6二銀を試してみました。

2010-05-01a.jpg

△7四歩と▲8八銀の交換が入っている以外は「遠山流中飛車持久戦ガイド」の148ページと同じ局面。
この角出ができれば、良しと思っていたが、ここからの対応が当然ながらうまかった。

第1図以下
▲4九飛△4五飛▲1六歩△2六角▲6五歩△2五飛▲1七桂△2四飛▲2九飛

2010-05-01b.jpg
▲1六歩~▲1七桂~▲2九飛が良い対応。
▲2九飛では▲2五歩狙いの▲5五角も見えるが、
▲2五歩で後手の飛車を追っても捕獲はできない。
第2図となっては、後手は指す手がない。仕方なく△4四角から飛車交換になったが、
▲2三飛から先に龍を作られるのでは、後手不満。
なにより△4一金型は飛車の打ち込みが少ないのが主張点なのに、それが利かないのは辛い。

修正すれば、それなりに難しいところはあるかもしれないが、この形は多分もうやらない。

3月19日(月)ここ3週間のこと

気がつけば3週間も更新していなかった。
この間だけでも、将棋界はめまぐるしく動いていたなあ。
ざっと箇条書きしていきます。

・棋王戦
久保2冠王維持!ついでに名局賞も獲得!
佐藤九段の終局後の写真は非常に印象に残った。

・コンピュータからの挑戦状
いよいよ来た。対戦相手は清水女流二冠。
正直現時点で清水さんが勝つのは厳しいという見方が強そう。
ただ、戦型が相居飛車ならちょっとわからないと思っている。
というのは清水さんは居飛車で右玉や右四間といった、
比較的サンプル数が少ない将棋が得意型だからだ。
コンピュータがそうした将棋にきちんと対応出来るのかは
興味深い。
厳しい勝負になると思うが、清水さんには頑張っていただきたい。

・名人戦
羽生名人の先勝スタート。
棋譜を並べてみたが、9三に桂が跳ぶのが非常に違和感を感じる。
週刊将棋によれば、研究テーマの1つになっているらしい。
アマチュアが真似したらすぐ空中分解してしまいそうだが、
それが、プロ好みなんでしょうね。
三浦八段が優勢に進めていたようですが、はっきり良かったというわけでは
ないようで、不思議な負け方。
ちょっとこの負け方は辛い。三浦八段は第一局を納得して二局目に望めるかが
鍵になりそう。

マイナビ女子オープン
本日第3局が行われ、結果は甲斐さんの3連勝。
初タイトルを獲得した。甲斐さんは女流王位戦も挑戦者になっており、
充実していますね。数カ月後には女流タイトル全て振り飛車党が独占することも
夢ではなくなってきました。
振り飛車ファンとしては嬉しい限りです。
対する矢内さんはやはり序盤がマズイ気がしてならない。
第3局は作戦負けから盛り返したものの、悪い局面が長かったからか、
踏み込むべきところで、いけきれず、自滅した印象。
振り飛車党の若手女流棋士の終盤力がかなり上がってきたので、
序盤で損する指し方は改めるべきでは無いかと思う。

・新刊将棋本ラッシュ。
今月だけで、欲しい本が4冊も出るのはどういうことですか。
嬉しい悲鳴です。

寄せの手筋200寄せの手筋200
(2010/04/21)
金子 タカシ

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昔刊行された『寄せの手筋168』の改訂版らしい。
そちらは持っていないが、評判は良いらしいので、楽しみ。


佐藤康光の石田流破り佐藤康光の石田流破り
(2010/04/23)
佐藤 康光

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佐藤康光の将棋シリーズ第2弾は石田流破り。
石田流の本はただでさえ少なかったが、居飛車視点は今世紀入ってからは多分初めてですよね?
居飛車党の人には待望の書籍といえる。
定跡編がどれだけ詳しく書かれているかに注目したい。


変わりゆく現代将棋 上変わりゆく現代将棋 上
(2010/04/23)
羽生 善治

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変わりゆく現代将棋 下変わりゆく現代将棋 下
(2010/04/23)
羽生 善治

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羽生さんの未完の?連載「変わりゆく現代将棋」の書籍化。
10年前の連載が単行本化、しかも上下巻!というのは前代未聞ではないか。
この本の出版に「シリコンバレーから将棋を観る」で影響を与えた梅田望夫さんの
ブログで大きく取り上げられており、今月の新刊では注目度No1ですね。
梅田望夫のModernShogiダイアリー
「変わりゆく現代将棋」(羽生善治著、上下巻) 4月23日発売!!!


内容については、私の手元にこの連載の最終回が載っている将棋世界があり、
そこで羽生さんがうまくまとめているので、引用しよう。

連載の途中から読んで頂いた方々には
何の事だか解らなかったかもしれないが、
今回の連載のテーマは矢倉を目指すときに
1.▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲7七銀
2.▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲6六歩
3.▲7六歩△8四歩▲7八金
の三つの選択の中でどれが一番良いかというものだった。
(2000年将棋世界12月号)


この引用だけでも、連載内容の恐ろしさが伝わると思う。
怖いものみたさで買うのも一興でしょうか(笑)。


しかし、先月買った「消えた戦法の謎」もまだ読み終わってないし、
どんどん本が積まれていく・・困ったなあ。

3月27日(土)【書評】高崎一生の最強向かい飛車

マイコミ将棋BOOKS 高崎一生の最強向かい飛車マイコミ将棋BOOKS 高崎一生の最強向かい飛車
(2010/03/16)
高崎 一生

商品詳細を見る


今期C級1組昇級の、若手有望株、高崎五段の初の定跡書。
初手から
▲7六歩 △8四歩 ▲5六歩 △8五歩
▲7七角 △5四歩 ▲8八飛
を基本図とした先手向かい飛車本である。

2010-03-27a.jpg

3章構成で平易な定跡書の形式。以下章ごとに感想を。

1章は急戦編。
基本図からの居飛車の1手に対して、▲8六歩からの逆襲の解説。
序盤早々の飛車先逆襲は向かい飛車以外にはないので、
知らない変化が多く、参考になる手筋が多い。
アマチュアの実戦で一番出てきそうなのは下図の引き角志向のときだろう。
2010-03-27b.jpg
ここからの急戦は結論を言うと、先手良くならない。
しかし、居飛車党の引き角愛好者は知っておいて損はないだろう。

2章は持久戦編。
▲8六歩と急戦に行かないときの変化。なので、対棒銀なども載っている。
かなり幅広い変化を扱っているが、解説が丁寧なので、わかりやすい。
面白いと思ったのは、下図の5八金左を保留して4八飛型に構える変化。
2010-03-27c.jpg
他の角道を止めない振り飛車で応用できそうなので、
機会があれば試してみたい。

3章は自戦記3局。
あまり個性を感じない平易な文章。
将棋の方は、定跡書に書かれた筋が載っているので、
戦い方の参考になるかと思う。


総論:先手向かい飛車というニッチな題材のため、定跡編は目新しい変化が多く、
   勉強になった。
   しかし、アマチュアの実戦で基本図になることは相当まれと思われる
   (そもそも▲7六歩△8四歩が少ない。) ので、自分の実戦で
   活用しようと思って買うのは禁物だ。
   実戦で活用するなら、角道を止めない振り飛車党、
   それを受ける居飛車党が、違う戦型で本書の筋を応用するのが現実的か。
   
   興味のある人は、一度手にとって中身を見てから、
   買うか検討するのが賢明だと思う。

お勧め度:★★★☆☆

プロフィール

ynug01

Author:ynug01

・社会人3年生    
・将棋倶楽部24   :三~四段
・アマ連レーティング:二段

・将棋倶楽部24HN  :ynug01

・指す戦法     
 振り飛車全般
 居飛車も勉強中

好きな棋士 :藤井九段
好きな駒  :歩

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